
経営セーフティ共済が改正されます
2011/10/01
経営セーフティ共済(倒産防止共済)が10月1日から改正されました。
セーフティ共済は取引先が倒産した際に被った回収不能額に対して融資が受けられるものです。
今回の改正の主なものは下記です。
| 改正前 | 改正後 | ||
掛金月額の上限 | 8万円 | 20万円 | ||
掛金の積立限度額 | 320万円 | 800万円 | ||
貸付限度額 | 3,200万円 | 8,000万円 | ||
改正に伴い、既に加入されている契約者で下記に該当する場合には別途手続きが必要になります。
●掛金を8万円から改正後の上限20万円までの間で増額したい場合。
●積立限度額の上限額320万円に達していて掛金納付がストップしている契約者が改正後の積立限度額800万円に達するまで掛金の積立を再開したい場合。
セーフティ共済の節税メリットについて
セーフティ共済の掛金は全額が経費になるので節税メリットがあります。
でも、短期間で解約した場合には掛金の全額が戻りません。
【任意解約した場合の返戻率】
| 掛金の払い込み月数 | 返戻率 |
| 1か月から11か月 | 0% |
| 12か月から23か月 | 80% |
| 24か月から29か月 | 85% |
| 30か月から35か月 | 90% |
| 36か月から39か月 | 95% |
| 40か月以上 | 100% |
12か月未満で解約すると明らかに損ですが、12か月以上で解約すると損にならないケースもあります。
例えば、掛金を月額上限の20万円で加入、12か月で解約した場合で試算してみます。
(1)解約手当金 240万円×80%=192万円
(2)節税額 240万円×40%(法人税等の税率)=96万円
(3)合計 192万円+96万円=288万円
利回り 288万円÷240万円=120%
つまり、解約手当金だけで考えると元本割れですが節税額も考慮すると利回りは120%になるのです。
同じような節税対策として保険料の全額が経費になるガン保険の加入があります。
しかし、ガン保険を解約した場合の返戻率は2年目で良くて70%、100%になるには15年ぐらいの期間が必要です。
それが、セーフティ共済では40か月以上の払い込みで掛金の100%が戻るのです。
節税の目的だけでセーフティ共済とガン保険の優劣を決めることはできませんが、セーフティ共済は節税対策としても優れていると思います。
また、改正前は掛金限度額が年間96万円と節税メリットが少なかったのですが、改正後は年間240万円が経費になります。
さらに、掛金は年払いすることができます。
つまり、決算ギリギリでも240万円を年払いすれば短期的に100万円近く節税することができるのです。
加入から12か月を経過すると掛金積立額に応じて貸付を受けることもできますが加入される際は資金繰りを考慮して慎重にお願いします。













